滋賀県の中山道 醒井宿(さめがい)に地蔵川という小さな清流があります。
民家の目の前を縫うように流れるこの川は、盛夏の頃でも山の麓の湧水を水源とする冷たい水をたっぷりとたたえています。
その川の水中や水面で、今見頃を迎えている白い小さな花が梅花藻(ばいかも)です。
水温14℃前後の清流にしか育たないこの花は、夏の暑さを癒すように水の中で涼しげに揺れています。
水面に近い川べりのスポットがいくつもあり、そこで手を浸けると30秒もすると痺れる程の水の冷たさ。
これも毎年ここを訪れる楽しみの一つになっています。