今日の新聞一面のニュースに「世界初 木造人工衛星が完成」とありましたね。
ちなみに名前は「リノグサット」と言うそうです。
10㎝四方の立方体の超小型サイズで9月に打ち上げ、10月に宇宙に放出され、半年で仕事を終える見込みだそうです。
木材にこだわった意味は、昨今問題になっている宇宙ゴミ。
リノグサットの本体には可能な限り木材が使われているため、運用後は大気圏で燃え尽き、金属製の衛星で発生するゴミがほとんど出ないそうです。
さらに気になったのが「本体は日本の伝統工芸技術を駆使して組み上げられた」というところ。
宇宙空間での激しい温度変化にも耐えられるよう、桐のタンスなどに使われる、木材を直接繋ぎ合わせる技術を用いて、木材同士を強くはめ合わせることに成功したそうです。
新しいものばかりを追い求めているように思える最先端技術の中で、さらに進んだ技術が「伝統工芸」だったのには何か痛快なものを感じませんか?
どんどん新しく便利になる私たちの日常にも、そんなものがあるのではないかと考えさせられました。