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みたらし祭に行ってきました!

今日の京都の予想気温は、なんと40℃…!

数年前までは考えられなかったような猛暑に、もはや「暑い」では済まされない危機感を覚えます。

学生たちは夏休みに入り、家族連れや観光客も増えてくる時期ですが、この暑さではお出かけも命がけですね。

くれぐれも水分補給や体調管理を万全に、無理のない夏休みをお過ごしください。

 

さて、そんな灼熱の京都で、少しでも涼を求めて先日、下鴨神社のみたらし祭りへ行ってきました。

京都の夏といえば祇園祭が有名ですが、このみたらし祭りもまた、京都らしい風情ある夏の風物詩のひとつです。

場所は、世界遺産でもある下鴨神社で、上賀茂神社とともに皇城鎮護の神として崇敬されてきた、由緒正しき古社です。

ご祭神は五穀豊穣や厄除けの神として広く信仰されています。

みたらし祭りの起源は平安時代までさかのぼり、当時の貴族たちが季節の変わり目に行っていた禊祓いが元になっていると伝えられています。

このお祭りで特に有名なのが、御手洗池(みたらしいけ)での足つけ神事。

土用の丑の日にこの池の清水に足をつけると、疫病や脚気にかからないとされてきました。

現在では、無病息災・ガン封じのご利益を祈って参拝者が訪れます。

清らかな水に足を浸す瞬間は、まさに涼を感じるひととき。

その後は、ろうそくに灯をともして献灯を行い、心静かに祈ります。

最後に、下鴨神社の神紋であるフタバアオイがあしらわれた器でいただく御神水。

体の中からも穢れを祓い、清めてくれるようなありがたさを感じます。

 

ここ数年、毎年訪れているこのみたらし祭りですが、年々人が増えている印象があります。

今年は海外の方もちらほらと…

境内にはたくさんの屋台が並び、子どもたちの笑い声や浴衣姿が目を楽しませてくれます。

祇園祭のような派手さはありませんが、静かな時間と京都らしい祈りの文化に触れられる、素敵な夏の行事です。

 

今年の京都の夏も、過酷な暑さとの闘いになりそうです。

どうぞ皆さまも、ご自愛のうえ健やかにお過ごしください。

そして、もし機会があれば来年みたらし祭りにもぜひ足を運んでみてくださいね。

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